製品情報

二軸延伸ジオグリッド

二軸延伸ジオグリッド

二軸延伸ジオグリッド(Biaxial Geogrid / 双向拉伸土工格栅)は、主にポリプロピレン(PP)を主原料とし、シート押出・規則的パンチング(穿孔)を経て、縦方向(MD)および横方向(CMD)の二方向に均等または直交して加熱延伸した高強度土工補強材料です。縦横両方向に正方形または長方形の格子構造を持ち、面全体で多方向の荷重を分散・支持します。

パラメータ仕様▼
項目代表値・仕様
材質バージン・ポリプロピレン(PP)+カーボンブラック配合
引張強度(縦/横 MD×CMD)20×20 / 30×30 / 40×40 kN/m(等強度型が一般的)
2% 伸度時引張力7.0 〜 14.0 kN/m 以上(初期変形抑制)
破断伸度≤ 15%(縦・横とも)
標準開口部寸法35mm × 35mm 〜 40mm × 40mm(砕石粒径20〜40mmに最適化)
ロール寸法幅: 3.95m / 4.0m / 5.0m × 長さ: 50m / 100m
メールアドレス :

info@kaikawa.co.jp

電話番号 :

072-242-3708

  • な特徴と技術的メリット
  • 縦横両方向の引張強度: 縦・横の双方に高い引張剛性を備えているため、道路交通荷重のように面全体に加わる鉛直・輪荷重の分散に極めて高い効果を発揮します。

  • 強力なインターロッキング(噛み合わせ)拘束: 砕石・粒調砕石などの骨材が四角いグリッド開口部にしっかり嵌り込み、骨材の側方流動(横ズレ)を物理的に拘束します。

  • 路盤厚の低減・不同沈下の防止: 荷重分散角度を広げることで、下層路床にかかる鉛直応力を軽減し、舗装路盤厚を約30〜50%薄層化しながら耐用年数を延伸します。

  • 一体成形(モノリシック)接合: ノード部(交差点)が溶着や接着ではなく素材一体型のため、施工時の転圧や重機走行による交点剥離(ジャンクション破壊)が起きません。

  • 一軸延伸(Uniaxial)と二軸延伸(Biaxial)の使い分け
比較項目一軸延伸ジオグリッド(Uniaxial)二軸延伸ジオグリッド(Biaxial)
主原料高密度ポリエチレン(HDPE)が主流ポリプロピレン(PP)が主流
耐力方向一方向(縦方向のみ)に超高強度(30〜300 kN/m)二方向(縦・横両方向)に均等強度(20〜50 kN/m)
力の伝達主土圧・すべり方向に対する一方向引張応力車両走行・上部荷重による面的な分散・側方拘束
主な用途

・補強土擁壁(テールアルメ代替等)

・急勾配盛土・斜面安定化

・道路・鉄道・空港の路盤補強・路床安定

・軟弱地盤上の仮設道路・作業構台

・駐車場・コンテナヤードの舗装下補強

  • 軟弱地盤上の道路路盤補強・アスファルト舗装の長寿命化
  • 工背景・課題: 沖積層(シルト・粘土質土)が広がる臨海部や平野部を通る幹線道路の新設・拡幅工事。供用後に大型車輪荷重によって路床・下層路盤が側方へ逃げ、舗装面のわだち掘れ(リフレクションクラック・不等沈下)が短期間で発生することが懸念されていた。

  • ジオグリッドの適用構造: 下層路盤材(クラッシャーラン C-40 等)と路床の境界、または下層路盤の中間に二軸延伸ジオグリッドを敷設。

  • 技術的効果・分析:

    • 側方拘束効果(インターロッキング): 破砕石が四角いグリッド開口部に噛み合うことで骨材の横ズレを物理的にロックし、路盤のせん断剛性が飛躍的に向上。

    • 荷重分散角の拡大: 輪荷重が下層路床に伝わる角度が広がるため、路床直上の鉛直応力を大幅に低減。

    • 路盤厚の縮減とコスト削減: 同等の耐荷力を確保しながら路盤厚を約30%薄層化でき、掘削土量の低減と舗装寿命の大幅延伸を両立。

  • 軟弱地盤・水田埋立地における工事用仮設道路・作業構台の早期構築
  • 施工背景・課題: 風力発電所建設地や河川改修現場、水田埋立地などの軟弱地盤現場。ダンプトラックや大型クレーン等の建設重機が進入するとタイヤが埋没(トラフィカビリティ不足)し、盛土施工を進められない状態だった。

  • ジオグリッドの適用構造: 不織布(透水・分離用ジオテキスタイル)を地盤上に先敷きし、その直上に二軸延伸ジオグリッドを敷設した後に、砕石(約30〜40cm厚)を巻き出し・転圧。

  • 技術的効果・分析:

    • メンブレン効果(テンション効果): 重機走行時の局所的な沈下に対し、グリッド面が引っ張られ膜張力を発揮して車輪を支持。

    • 工期の大幅短縮: 大規模な地盤改良(セメント系固化材の攪拌等)を待つことなく、敷設当日にダンプの進入・走行が可能に。

    • 撤去・原状回復の容易さ: 工事終了後の仮設道路撤去時にも、下層土と砕石が混ざり合わないため砕石の回収が容易。

  • 鉄道軌道(バラスト道床)の保守周期延伸
  • 施工背景・課題: 列車通過に伴う激しい振動と動的繰り返し荷重により、バラスト(軌道砕石)が摩耗・破砕し、道床が側方に流動して軌道狂い(レールレベルのズレ)が頻発。マルチプルタイタンパー等による夜間保守作業の負担が課題。

  • ジオグリッドの適用構造: 路盤面とバラスト軌道の間、あるいは路盤改良層内に二軸延伸ジオグリッドを敷設。

  • 技術的効果・分析:

    • バラスト粒子の強固な拘束: 動的振動下でもバラストがグリッドの網目から外れず、砕石の沈下・側方逃げを抑止。

    • 保守・メンテナンスコストの削減: 軌道狂いの進行速度が鈍化し、バラスト突き固め補修のサイクルを大幅に延長。