ジオセル路盤補強工法

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分類:土木資材投稿日:2026-09-20

農林道・市町村道の轍掘れ軽減対策工に。

テラセルを使用した路盤補強工法とは、路盤上に展開したテラセルに砕石またはグリズリアンダー材を充填し、テラセルの拘束効果により安定した路盤を構築することで、車両の輪荷重を分散し、轍掘れや不等沈下を軽減して路盤の強化・安定をはかる路盤安定システムです。


ジオセル路盤補強工法の主な効果

ジオセルに中詰材を充填し路盤の安定処理を図ることは、次のような場合に効果があります。

  1. 必要掘削深度を最小限に抑えることができるため、掘削による発生土も最小限に抑えられます。発生土の搬出や処分が困難な場所に適しています。

  2. 砂利舗装の場合、雨水の水路ができません。常に安定した舗装面を維持します。環境を考慮した雨水の浸透による排水を図る場合に優れた効果を発揮します。


なぜ強くなるのか?(仕組み)

通常、柔らかい地面の上に砂利を敷いて上から輪荷重(車など)がかかると、砂利は左右や下に逃げてしまい、すぐに轍(わだち)ができたり沈み込んだりします。ジオセルを使うと、以下の効果(拘束効果)が生まれます。

  • 材料の側方流動を防ぐ:詰め込んだ砂利や土が横に広がるのを、セルの壁がガッチリと止めます。

  • 荷重の分散:上からのピンポイントな荷重を、ハニカム構造全体へ網目のように分散させます。これにより、下地にかかる圧力が大幅に減り、不等沈下(不均一に沈むこと)を防ぎます。


主なメリット

  • 現地発生土が使える:本来なら良質な砕石に入れ替える(置き換え工法)必要がある軟弱地盤でも、現地にある土や強度の低い砂利をそのまま詰め物として利用できるため、コストと環境負荷を抑えられます。

  • 路盤の薄層化:補強効果が高いため、通常よりも路盤(砂利の層)の厚みを薄く(最大で30〜50%程度削減)できます。これにより掘削量や残土処分量が減ります。

  • 施工が早い:重いコンクリート版などを使わず、軽量なプラスチックシートを広げてピンで固定し、中身を詰めるだけなので、特殊な重機を必要とせず施工がスピーディーです。

  • 優れた排水性:ジオセルの壁面には小さな穴(有孔加工)が空いていることが多く、水は通して土砂だけを留めるため、水はけが良く内部に水が溜まりません。


基本的な施工手順

  1. 整地と下地準備(ステップ1)
    施工する場所の凸凹をなくし、平らに均します。必要に応じて、一番下に透水シート(ジオテキスタイル)を敷いて泥の吸い上げを防ぎます。

  2. ジオセルの展開と固定(ステップ2)
    アコーディオンのように畳まれているジオセルを、設計の寸法まで引っ張って広げます。端部をアンカーピン等で地面にしっかり固定します。

  3. 中詰材(砕石・土)の投入(ステップ3)
    広げたセルの中に、バックホウなどを使って砕石、砂利、または現地の土を投入します。セルの上からこぼれるくらいまで満たします。

  4. 転圧・仕上げ(ステップ4)
    振動コンパクターやローラーを使って、中詰材を上からしっかりと踏み固めます(転圧)。最後に表面を均して完了です(この上にアスファルトを敷く場合もあります)。