2025-02-11
化学プラントにおけるジオメンブレンの適用性能

ジオメンブレンは、高分子材料(HDPE、LDPE、PVC、EPDMなど)で作られた防水シートであり、化学プラントでは主に二次防液堤、廃液処理施設、薬品貯蔵エリア、埋設タンクのライニングなどに使用されます。以下、その適用性能、施工方法、および注意事項について説明します。
1. 適用性能(特性)
① 耐薬品性
• HDPE(高密度ポリエチレン):酸、アルカリ、有機溶剤に優れた耐性を持つため、化学プラントで最も使用される。
• PVC(ポリ塩化ビニル):一般的な酸・アルカリには耐性があるが、特定の有機溶剤には弱い。
• EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム):耐候性と柔軟性が高く、特に強酸・強アルカリ環境に適している。
② 防水性・耐漏洩性
• 継ぎ目を熱融着または接着することで、高い防水性を確保できる。
• 化学薬品の浸透を防ぎ、環境汚染リスクを低減する。
③ 耐久性・耐候性
• 直射日光や紫外線に対する耐性がある(特にHDPE・EPDM)。
• 高温・低温環境でも柔軟性を保持する(特にEPDM)。
④ 機械的強度
• 引張強度や耐摩耗性に優れ、長期間の使用に耐えられる。
• 突刺し強度が高く、鋭利な物質による損傷を防ぐ。